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- 吉田 伸治
- 奈良女子大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of safety of thermal environment in residential houses of winter season by using the BEST-H, a computational tool for analyzing thermal load in residential houses
- ジュウタク ノ ネツフカ カイセキ ツール BEST-H ニ ヨル トウキ ジュウタク ナイ オンネツ カンキョウ ノ アンゼンセイ ノ ヒョウカ
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説明
本論文では、住宅の熱負荷解析ツールBEST-Hを用いて、都市毎の冬季住宅内の温熱環境・安全性の確保と断熱 性能・気候条件の関わりを分析した。解析は国内の主要な12都市を対象に行われた。住宅の断熱性能については①省エ ネルギー基準の地域区分に対応する断熱性能を実装する場合、②無断熱の場合の 2 条件を設定した。分析の結果、住宅 の断熱性能、季節が評価値に大きく作用すること、季節の変わり目の時期の評価値のバラツキが大きいこと、脳・心疾 患の発症リスクを回避するためには暖かさ得点が最低14点以上を担保する住宅をつくることが望ましいこと、が明らか となった。今後の課題は地域毎の安全性の評価、住宅性能、居住者の生活行動の改善努力の評価が挙げられる。
収録刊行物
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- 人間‐生活環境系シンポジウム報告集
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人間‐生活環境系シンポジウム報告集 44 (0), 115-118, 2020
人間‐生活環境系学会