家庭内生活背景音下における聴こえやすい報知音周波数の実験的検討

  • 大成 直子
    松下電器産業株式会社 R&D企画室 R&DD推進グループ ユーザビリティ推進チーム
  • 土田 義郎
    松下電器産業株式会社 R&D企画室 R&DD推進グループ ユーザビリティ推進チーム
  • 水谷 美香
    松下電器産業株式会社 R&D企画室 R&DD推進グループ ユーザビリティ推進チーム
  • 小村 二郎
    松下電器産業株式会社 R&D企画室 R&DD推進グループ ユーザビリティ推進チーム
  • 松岡 政治
    松下電器産業株式会社 R&D企画室 R&DD推進グループ ユーザビリティ推進チーム
  • 西田 和子
    松下電器産業株式会社 R&D企画室 R&DD推進グループ ユーザビリティ推進チーム

書誌事項

タイトル別名
  • Experimental study about frequency of auditory signals that are easy to hear under various house operations
  • 家庭内生活背景音下における聞こえやすい報知音周波数の実験的検討
  • カテイ ナイ セイカツ ハイケイオン カ ニ オケル キコエ ヤスイ ホウチオン シュウハスウ ノ ジッケンテキ ケントウ

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説明

本研究では家庭内での各種作業時に生じる音の実測と分析、次にこれら家庭内生活背景音がある条件下で、高齢者にとっても若年者にとっても聴き取りやすい家電製品の報知音の周波数を明らかにするための取組みを行った。その結果、家庭内での各種作業時に生じる音は4kHzまでの幅広い周波数を含み、洗濯機や換気扇のような機械音は500Hz以下の低い周波数の成分が多いことが分かった。作業時の音は実際の16家庭で実測し、1/1オクターブバンド分析を行っている。なお、測定の対象は調理作業、食器洗い、テレビ、掃除機、洗濯機である。 次に生活背景音下での報知音の聴こえやすさに関する実験では、実験音として実際の家庭で収録した13水準の生活背景音と5水準の報知音(1kHz、1.5kHz、2kHz、3kHz、4kHz)との組み合わせを用いた。その結果1.5kHz~3kHzが適切であることが分かった。ただし高齢者の聴力低下は個人差が大きいため、聴力が比較的低下した人が多く使う製品ならば3kHzよりも低い周波数を用いる方が適切と考えられる。

収録刊行物

  • 人間生活工学

    人間生活工学 3 (2), 36-43, 2002

    一般社団法人 人間生活工学研究センター

被引用文献 (1)*注記

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