寒冷地を想定したホウレンソウ寒締め植物工場のエネルギー供給と経済性

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タイトル別名
  • Energy supply Operation and Economic Efficiency of the Plant Factory for Low Temperature Processing of Spinach Introducing for a Cold Region

抄録

<p>寒冷地では冬期の農作業が行えないため農家の収入が安定しないことや,農業就業者の高齢化が問題となっている。提案植物工場では,SOFCコジェネによる電力及び熱供給と,吸収式冷凍機及び換気扇による冷熱供給を導入して,通年の工場内の温度をおよそ 7℃に保持するよう運用する。設備費用に加えて,空調及び LED 照明に要する消費エネルギーコストから,システムを寒冷地に導入する際の費用回収年数を明らかにした。ホウレンソウの通常栽培または吊り下げ栽培によって寒締めさせる場合を比較したところ,吊り下げ栽培の方がより高密度に寒締めすることができ,回収年数が短縮できることを明らかとした。さらに,ホウレンソウの全体冷却と根域の部分冷却による冷熱量の差を見積もった。提案植物工場を北海道の7地域に導入することを想定して,工場の建設費と設備費の回収年数について調査した。提案植物工場は,年平均気温が低くかつ年較差が小さい地域ほど回収年数が短いことがわかった。 </p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390007128168399744
  • NII論文ID
    130008062391
  • DOI
    10.18948/shase.45.280_1
  • ISSN
    24240486
    0385275X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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