青年期・成人期の場面緘黙当事者に対するエクスポージャーと心理教育を用いた治療的介入の効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of a Therapeutic Intervention Using Exposure and Psychoeducation With Adolescents and Adults Who Have Selective Mutism
  • セイネンキ ・ セイジンキ ノ バメンカンモクトウジシャ ニ タイスル エクスポージャー ト シンリ キョウイク オ モチイタ チリョウテキ カイニュウ ノ コウカ

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説明

<p>本研究は、十分な研究が行われていない青年期・成人期の場面緘黙当事者を対象に治療的介入を行い、緘黙症状を改善させることができるか否かを明らかにすることを目的とした。 対象は10代~30代の場面緘黙当事者10名(女性7名、男性3名)であった。プログラムは不安階層表を用いた段階的なエクスポージャーと心理教育により構成した。エクスポージャーは個々に設定した目標に基づき、対象者の日常生活場面で実施した。エクスポージャーを行う行動は人、場所、活動を組み合わせて検討し、不安階層表を用いて実施可能な行動を決定した。6回のセッションを約1か月間隔で実施した。その結果、緘黙症状を示す質問紙の合計得点は10名中9名で上昇が認められた。また10名全員に何らかの症状の改善がみられ、 2名については緘黙症状が解消した。以上のことから、青年期・成人期であっても治療的介入により緘黙症状を改善させることができる可能性が示された。</p>

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 58 (4), 207-217, 2021-02-28

    一般社団法人 日本特殊教育学会

参考文献 (7)*注記

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