沖縄県の家庭料理 行事食の特徴
書誌事項
- タイトル別名
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- Okinawa Prefecture home cooking: event foods
- Focusing on meals for annual events
- −年中行事の料理を中心に−
抄録
<p>【目的】</p><p>日本調理科学会「次世代に伝え継ぐ 日本の家庭料理」研究の一環として,1960〜1970(昭和35〜45)年頃までに定着していた家庭料理の中でも,沖縄の行事食の特徴と年中行事の主な料理について報告する。</p><p>【方法】</p><p>1.平成24〜26年度の聞き書き調査報告書,その後の補足調査,文献等を基に整理する。2.聞き書き調査は,沖縄県の北部(本部町),中部(読谷村宇座・沖縄市登川),南部(那覇市),宮古(旧伊良部町),八重山(石垣市登野城)の5地域で行った。</p><p>【結果・考察】</p><p>沖縄の年中行事の主な料理として、正月は、中身汁(豚胃腸の吸い物)、イナムドゥチなどの豚肉料理やクーブイリチー(昆布の炒め煮)、ターンムディンガク(田芋でんがく)などがある。十六日や清明祭、旧盆などの祖先祭祀は、乾肴と餅を対にした重箱料理を供え、盛大に行われる。乾肴の重箱は、豚三昧肉・昆布・牛蒡などの煮染め、揚げ豆腐、田芋のから揚げ、魚天ぷら、かまぼこなどを5、7、9品(奇数)とする。旧盆の初日、祖先をウンケー(お迎え)する日は、ウンケージューシー(炊き込みご飯)を供える。ユッカヌヒー(旧暦5月4日)はいわゆる子どもの日で、チンビン(小麦粉と黒砂糖を混ぜて焼いた菓子)を食べ、子どもの健康を祈願する。十五夜(旧暦8月15日)は、フチャギ(ゆでた小豆をまぶした餅)を供える。旧暦12月8日は、子どもの健康祈願、厄払いとしてムーチー(月桃やクバの葉に包んで蒸した餅)を作る。トゥシヌユルー(年越し)には煮染め豚肉をのせた沖縄そば、ソーキ汁(豚あばら肉の汁物)など、豚肉料理を食べることが多い。今回の聞き書き調査の結果、行事食、年中行事の料理は地域・身近な人々との共食を通して、精神的なつながりを大切にしている特徴がみられた。</p>
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 32 (0), 190-, 2021
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390007827784379648
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- NII論文ID
- 130008085651
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可