札幌市立大学における精神看護学シミュレーション教育の成果検証と今後の方向性

書誌事項

タイトル別名
  • Results and future directions of simulation education in psychiatric mental health nursing at Sapporo City University
  • 札幌市立大学における精神看護学シミュレーション教育の成果検証と今後の方向性 : 学生への教育効果と模擬患者の育成教育の視点から
  • サッポロ シリツ ダイガク ニ オケル セイシン カンゴガク シミュレーション キョウイク ノ セイカ ケンショウ ト コンゴ ノ ホウコウセイ : ガクセイ エ ノ キョウイク コウカ ト モギ カンジャ ノ イクセイ キョウイク ノ シテン カラ
  • -The educational effects on students and simulated patients training-
  • -学生への教育効果と模擬患者の育成教育の視点から-

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抄録

本研究では、精神看護学シミュレーション教育の成果を、学生への教育効果と模擬患者の育成教育との2つの視点で検証することで、今後の方向性を明らかにすることを目的とする。学生を対象に「直接ケア学生と観察学生との比較検討」(量的研究)と「看護学生が感じたやりがい」(質的研究)を実施した。また、模擬患者を対象に「ビデオ映像を導入した模擬患者教育」(質的研究)を実施した。本研究は3つの研究をまとめたものである。研究の結果、直接ケア学生と観察学生ともに自信がついた。学生はフィードバックを受けることでやりがいを感じていた。また、ビデオ視聴により模擬患者の演技の向上が見られた。 模擬患者、教員、専門職者からのすべてのフィードバックは、学生の自信や、やりがいにつながるため教育効果として非常に重要である。グループによるデブリーフィングによりグループダイナミクスを期待できる。また、シナリオとビデオ視聴との相乗効果が模擬患者教育に加わることで、模擬患者のよりリアリティの高い演技につながる。今回の研究により、必ずしも学生全員が模擬患者を相手にロールプレイをしなくても、同様の学習効果を得ることができることが明らかになった。これにより、現行の教育プログラムは、ほぼ確立されていることが明らかになったが、更なる質向上のために精神看護学シミュレーション教育を追求し続けていく必要がある。

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