見通し内低アンテナ高基地局環境における変動メカニズムを考慮した受信レベル中央値変動の取得法

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タイトル別名
  • Acquisition Method of Median Level Variation Based on Variation Mechanism in Line-of-Sight with Low Base Station Antenna Height

抄録

本論文では,見通し内低アンテナ高基地局マイクロセル環境において,中央値処理を用いた解析及びウェーブレット変換を用いた解析を基に,変動メカニズムを考慮した中央値変動の取得法について検討を行っている.いずれの解析方法においても,変動メカニズムに基づいて中央値変動を取得するには,中央値変動を抽出するための短区間長やスケールを適切に決定することが重要となる.また,このように変動を取得することは伝搬路のモデル化に寄与し,回線・置局設計やシステム設計の精度向上を可能とする.短区間長やスケールの決定には,複数の周波数帯で大地反射波を除去した受信レベル変動を解析することにより容易になることを示した.また,従来の処理で用いられていた短区間長5 m,10 mで得られる中央値変動と比較し,変動メカニズムを考慮することによって得られる中央値変動の標準偏差は約0.7 dB小さく,自己相関が0.5となる相関距離は約4.6 m大きくなり,その変動は対数正規分布とは異なることを明らかにした.

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009223429033472
  • DOI
    10.14923/transcomj.2017app0011
  • ISSN
    13444697
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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