栽培段階におけるホウレンソウのサルモネラ汚染とその生残性

  • 三島 朋子
    九州大学大学院生物資源環境科学府生命機能科学専攻食料化学工学教育コース食品衛生化学研究室
  • 島本 美紗子
    九州大学大学院生物資源環境科学府生命機能科学専攻食料化学工学教育コース食品衛生化学研究室
  • 城戸 希望
    九州大学大学院生物資源環境科学府生命機能科学専攻食料化学工学教育コース食品衛生化学研究室
  • 本城 賢一
    九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門食料化学工学講座食品衛生化学研究室
  • 宮本 敬久
    九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門食料化学工学講座食品衛生化学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Contamination and survival of Salmonella on leaf vegetable during cultivation
  • サイバイ ダンカイ ニ オケル ホウレンソウ ノ サルモネラ オセン ト ソノ セイザンセイ

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説明

Salmonella Enteritidisに緑色蛍光タンパク質(GFP)発現プラスミドを導入したS. Enteritidis-GFPを約2,4,6,8 logCFU/gとなるように接種した初期汚染土壌でサラダ用ホウレンソウを栽培して調べた結果,播種から35日目の収穫時には初期汚染濃度に比例して4~7 logCFU/gのS. Enteritidis-GFPが土壌中に生残した。このS. Enteritidis-GFP初期汚染土壌で栽培・収穫したホウレンソウ可食部の汚染を調べた結果,3.8 logCFU/g以下の汚染土壌で栽培したホウレンソウは,すべて定性試験でS. Enteritidis-GFP陰性であったが,6.0 logCFU/g以上の初期汚染土壌では全てS. Enteritidis-GFP陽性であった。しかし,収穫後に可食部分を表面殺菌して調べた結果,全て陰性となった。S. Enteritidis-GFP汚染水を頭上潅水した結果,3.1 logCFU/mL以下のS. Enteritidis-GFP汚染水では潅水から7日後には試験した18検体すべてS. Enteritidis-GFP陰性であった。

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