豊臣秀吉の鷹匠とその流派

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タイトル別名
  • Toyotomi Hideyoshi's Hawkers and the Hawking School
  • トヨトミ ヒデヨシ ノ タカジョウ ト ソノ リュウハ

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抄録

本稿は、豊臣秀吉(1537~98) の底匠たちの履歴を網羅的に検討し、秀吉が鶴取・雁取の技術を持つ優秀な鷹匠の確保をめざしたこと、かつ織田信長の旧臣たちが秀吉の鷹匠となり、さらに徳川家康が彼らやその子孫を段階的に受け入れ、その一つの家系から徳川将軍家の鷹術とされる吉田流の開祖吉田多右衛門が出ることを明らかにした。加えて、16世紀の日本において、底狩用の鷹がハイタカからオオタカヘと移り、獲物も雉から鶴へと変化する動向のなかで、鶴取の鷹に育てる新技術が必要となり、その社会的要請が鷹をめぐる「知」の世界にパラダイムシフトを起こした点への展望を示す。

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