総観気象と大気 : 陸面相互作用

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タイトル別名
  • Atmosphere : land interaction in synoptic-scale meteorology
  • ソウ カン キショウ ト タイキ-リクメン ソウゴ サヨウ

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抄録

大気と陸面の相互作用は様々な時間スケールで生じており,双方の時空間変動において重要な役割を果たしている.ここでは総観規模の大気場と関連した大気陸面相互作用について,ユーラシア大陸の中高緯度帯を対象地域とした研究を概説する.近年の東ヨーロッパから西シベリアの積雪偏差は植生活動の水に対する依存度を高めていた.さらに,積雪偏差は土壌水分偏差として夏まで情報を持続し,熱波のきっかけとなる準定常波の発生確率を変調する.モンゴル周辺の半乾燥地域では,初夏の土壌水分量が数値モデルによる夏季降水量の季節内変動の再現に重要である.また,陸面状態の不均一性はメソ対流系の発生確率に有意な影響を与えることも分かった.

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 77 61-70, 2019-03-20

    低温科学第77巻編集委員会

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