文化コミュニケーションの観点から見た日朝外交摩擦 : 「征韓」と「文化摩擦」を中心として

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タイトル別名
  • Friction in Japanese-korean Diplomatic Relations Examined from the Point of View of Cultural Communication : Focussing on Seikan and cultural friction
  • ブンカ コミュニケーション ノ カンテン カラ ミタ ニッチョウ ガイコウ マサツ セイカン ト ブンカ マサツ オ チュウシン トシテ
  • ブンカ コミュニケーション ノ カンテン カラ ミタ ニッチョウ ガイコウ マ

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抄録

明治元年から始まった日朝外交摩擦は「皇」と「王」の解釈をめぐっての政治イデオロギー的な葛藤か、日本の途方もない征服の野心か、対馬藩主の経済欲による欺きであるとするような歴史学者の政治的、経済的解釈が中心となっている。だが、そのような歴史学者の業績を認めながらも、文化コミュニケーションの観点から考え始めると、両国の摩擦は単なる政治的、経済的な論理だけでは説明しにくい矛盾に直面することになる。そこで両国の外交摩擦を「文化の否定性」、自己中心主義的な他者理解、アジアヒエラルキーシステムへの認識のずれ、両国の西洋観のずれ、両国の伝統と変革に対する認識の差異など、文化的、社会的コンテクストの摩擦として捉えることができるだろう。

収録刊行物

  • 年報人間科学

    年報人間科学 18 99-116, 1997

    大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室

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