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タイトル別名
  • Perception of face and body
  • シュウニン キコウ カオ ト シンタイ ノ ニンチ

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説明

コミュニケーションにおける顔の重要性は良く知られている。しかし,身体もまた,コミュニケーションにおいて重要な情報を他者に呈示している。顔や身体の認知は,他の非生物学的物体と異なり,特殊な情報処理様式がとられている。顔や身体の情報処理は,それぞれ大脳皮質の一部の領域が特化して担っている。顔認知の中心的なシステムは,紡錘状回顔領域(fusiform face area; FFA),後頭葉顔領域(occipital face area; OFA)および上側頭溝で構成されている。これらに加え,頭頂溝,聴覚領域,扁桃体および側頭葉先端部などが顔認知システムに含まれる。一方,身体認知の中心的システムは,外線条身体領域(extrastriate body area; EBA),紡錘状回身体領域(fusiform body area; FBA)および下頭頂小葉から構成されている。これらのシステムで認知された顔や身体の情報は,ミラーシステムと呼ばれる脳領域へ送られ,他者理解に用いられると考えられる。我々は,顔認知システム,身体認知システムおよびミラーシステムを駆使し,日常的なコミュニケーションを行っている。

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