加速と占拠 : ポール・ヴィリリオ『民衆防衛とエコロジー闘争』から見るメディア政治
書誌事項
- タイトル別名
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- Acceleration and Occupation : On Today’s Significance of Paul Virilio Popular Defense and Ecological Struggle
- カソク ト センキョ ポール ヴィリリオ ミンシュウ ボウエイ ト エコロジー トウソウ カラ ミル メディア セイジ
説明
論文
本稿の目的は、フランスの思想家、ポール・ヴィリリオの1978 年の著作、『民衆防衛とエコロジー闘争』をとりあげ、2011 年の「ウォール街を占拠せよ」を経た今日、この著作が持つ意義を検討することである。ヴィリリオはこの著作の中で、スペイン独立戦争やベトナム戦争でのゲリラ戦を分析し、それを積極的なものとしてとらえながらも、ゲリラ戦を行うのは今日では非常に困難であると結論づけた。だが、彼はメディア政治を、ゲリラ戦の限界を乗り越えた先にあるものとして考えてもいた。そして、メディア政治をゲリラ戦の乗り越えとして考えると、この著作が「ウォール街を占拠せよ」にまでつながる問題を示唆していると考えることができるのである。
収録刊行物
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- 共生学ジャーナル
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共生学ジャーナル 3 54-75, 2019-03
大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224814763136
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- NII論文ID
- 120006707602
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- DOI
- 10.18910/72884
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- ISSN
- 24326755
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- HANDLE
- 11094/72884
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles