心嚢ドレナージを施行した肺癌に伴う癌性心膜炎の臨床的検討

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  • シンノウ ドレナージ オ シコウ シタ ハイガン ニ トモナウ ガンセイシンマクエン ノ リンショウテキ ケントウ

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心嚢ドレナージが必要な癌性心膜炎は肺癌治療の経過中にしばしば経験するが,臨床像や穿刺後の経過についてははっきりとは分かっていない.2012年1月から2018年9月の間に心嚢ドレナージを施行した肺癌患者5例について,背景,治療方法,治療経過について後方視的検討を行った.癌性心膜炎の発生機序により分類すると,腫瘍から心膜への直接浸潤が1例,縦隔リンパ節から心膜へのリンパ行性転移が2例,胸膜播種病変から心膜への浸潤が2例であった.胸膜播種病変から心膜への浸潤の群は2例とも肺癌診断から100日以内に死亡しており,他の群より予後が不良である可能性が示唆された.

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