九州大学北海道地方演習林ミズナラ林分収穫予想表の調製

書誌事項

タイトル別名
  • The preparation of Yield Table for MIZUNARA at Hokkaido Experimental Forest attached to the Agricultural Department of Kyushu University
  • 九州大学北海道地方演習林ミズナラ林分収獲予想表の調製
  • キュウシュウ ダイガク ホッカイドウ チホウ エンシュウリン ミズナラ リンブ

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説明

九州大学北海道地方演習林におけるミズナラ施業試験に一指針を与えることを主目的として、本演習林のミズナラ構造用材生産を対象としたミズナラ林分収穫予想表を調製した。この報告は、その収穫予想表の調製方法とその調製結果を明らかにしたものであって、その概要はつぎのとおりである。1)本収穫予想表の基礎資料を収集するため、優良なミズナラ天然生林分をつぎのような方法によって調査し、その林分における上層木の生長推移を明らかにした。(1)調査林分の個数:46個(2)調査林分の面積:0.014~0.443ha(3)調査林分の林令:13~145年2)本収穫予想表の技術的前提としての間伐技術体系の基本をつぎのように想定した。すなわち、3.6mmの年直径生長量を均等に持続するのに適正な上層木本数を想定して、その適正上層木本数に基づいて上層間伐を施行するものとし、その間伐開始期・主伐期・間伐間隔年数・間伐回数は表-2に示すとおりとした。3)前述のミズナラ天然生林分における上層木の生長推移に基づいて、前述の間伐技術により正常に施業された場合のミズナラ構造用材生産林分における上層木の生長推移をつぎのように予測した。(1)平均胸高直径:D=0.40+0,36AA:林令(年),D:平均胸高直径(cm)(2)ha当り本数:logN=5.5469-1.5712logAN:ha当り本数(本)(3)平均樹高:logH=-0.4626+1.4098(logA)-0.2473(logA)^2H:平均樹高(m)(4)ha当り材積:loag=2.7045-21.5000/AV:ha当り材積(m^3)4)前述の予測結果に基づいて,上層木のみを対象としたミズナラ林分収穫予想表を調製した。その収穫予想表は表-3に示すとおりである。

収録刊行物

  • 演習林集報

    演習林集報 26 31-50, 1976-01-30

    九州大学農学部附属演習林

被引用文献 (2)*注記

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