<論説>中国の選挙と貢挙と科挙

DOI HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • <Articles>Suan-chu 選挙, Kung-chu 貢挙,and K'o-chu 科挙 in china
  • 中国の選挙と貢挙と科挙
  • チュウゴク ノ センキョ ト コウキョ ト カキョ

この論文をさがす

抄録

中国の官吏登用の選挙制度は、その起源は『周礼』の地官司徒篇や『礼記』の王制篇にあるが、漢ではこれは郷挙里選の名称で行われた。それが三国魏に至って九品中正法に変わり、この九品中正法は晋・南北朝を通じて行われたが、西魏の権臣であって北周の始祖となった宇文泰が、周礼学者の蘇綽や廬辯を重用して『周礼』を直訳したような制度を造らしめて実施したことによって、九品中正法は廃止となり、新らたな『周礼』による官吏登用制度が生まれ、その制度は西魏・北周から隋に及び、更らには唐・五代・宋に継承されて、その間に『礼記』の制度も加味され、名称も初めは貢挙と言われたものが、段々と科挙と称せられるようになった。

収録刊行物

  • 史林

    史林 53 (4), 488-512, 1970-07-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ