<論説>西晋時代の諸葛孔明観
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- 狩野 直禎
- 京都女子大学教授
書誌事項
- タイトル別名
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- <Articles>Views on Chu-ko Kung-ming in Xi-Chin 西晉 Dynasty
- 西晋時代の諸葛孔明観
- ニシ シン ジダイ ノ ショ カツ アナアケカン
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説明
諸葛亮(孔明) は古今にまれなる忠臣であり、また神謀奇略、たぐひなき武将ということになっている。この様な評価は、東晋南朝の正潤論の勃興とともに盛んになり、宋代、朱熹によって完成されたといえよう。また「三国志演義」は、この様な評価を広く大衆に植えつけるのに大きな役割を果した。本稿では正潤論が勃興する以前、孔明死後約七~八十年の間に見られる孔明像を追及するのを目的とした。孔明像の出発点となるのは、いうまでもなく陳寿の「三国志」である。まず三国志の諸葛亮伝について、亮自身が青年時代に志向した人物が、どのようなものであったかを考え、ついで同時代人の評価へと進む。そこに見られるのは、亮を秀れた政治家として見る方向が強い。陳寿の諸葛亮評もその線上にある。しかし陳寿とほぼ同時代人の張輔は、亮を政治家・武将の両面から高く評価しようとしている。
収録刊行物
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- 史林
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史林 59 (1), 86-106, 1976-01-01
史学研究会 (京都大学文学部内)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224846015488
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- NII論文ID
- 120006596938
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- NII書誌ID
- AN00119179
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- HANDLE
- 2433/238271
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- NDL書誌ID
- 1639045
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- ISSN
- 03869369
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可