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- 村井 淳
- 関西外国語大学短期大学部
書誌事項
- タイトル別名
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- The Forced Labor and the Constructions under the Soviet Regime : How were the prisoners and POW's used as labor force under this regime?
- ソレン ニ オケル キョウセイ ロウドウ ト ケンセツ シュウジン ト ホリョ ワ ドノヨウニ ロウドウ リヨウ サレタカ
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説明
ロシア革命後、ソヴェト当局は反革命勢力などを弾圧するために、収容所を設けた。その後、ソ連邦が成立すると、白海に浮かぶソロヴェツキー島に本格的な強制労働収容所が建設された。1930年代のスターリン時代には、インフラ整備などで労働力が必要なことから、強制労働収容所とそれを管理運営するグラーグ(収容所管理総局)システムが必要に応じて構築されていった。その切っ掛けを提案したのは、自らも最初は囚人であったフレンケリであった。30年代の大粛清などにより無実の人が逮捕され、新しく建設された強制労働収容所で過酷な無賃労働を強いられた。また、第二次世界大戦期には、ドイツ軍や日本軍などの捕虜も同様の労働を強いられた。その結果、スターリン時代に、数百万もの人々が死亡した。1953年スターリンの死とともに、この強制労働システムは急速に崩壊し、囚人や捕虜は釈放されていった。しかし、これらの強制労働はソ連の産業に貢献したが、長い目で見るとソ連崩壊の一因になった。
収録刊行物
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- 研究論集
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研究論集 91 117-135, 2010-03
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224859274240
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- NII論文ID
- 110007531511
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- NII書誌ID
- AN00046756
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- NDL書誌ID
- 10684858
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- ISSN
- 03881067
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可