観光倫理の原型をめぐる覚書き : 『湖國風光論』再考

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タイトル別名
  • Notes on the prototype for tourism ethics in Japan : a reconsideration on “Kokokufūkōron" in 1915
  • カンコウ リンリ ノ ゲンケイ オ メグル オボエガキ : 『ココク フウコウロン』サイコウ
  • 観光倫理の原型をめぐる覚書き : 湖國風光論再考

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抄録

本稿では、羽根田文明著『湖國風光論』(1915年)を取り上げている。滋賀県の近代観光黎明期に刊行された同書は、滋賀県民によって記された最初の(近代)観光論と考えられる。著者の羽根田は、数点の仏教書を残しているが、歌道を嗜む文化人でもあった。 『湖國風光論』を取り上げた理由は、同書の存在とその記述内容を明らかにすることが主目的であり、その過程で滋賀県における観光(政策)の歴史を跡付けることを想定している。現状では資料収集が不十分であるが、本稿では一試論として1930年に国際観光局が設置されて後、昭和戦前のおおむね1930年代に、国際観光ホテルの建設をはじめとする国際観光政策が実施される以前に、地域社会において観光がどのように認識され、評価されたのかを検討している。さらに、こうした考察を通して、これからの観光政策の方向性について述べている。

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