女性活躍推進施策と企業業績 : 大阪府における中小企業の分析

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タイトル別名
  • Measures to promote the use of female workers' abilities and corporate performance : analysis of small and medium-sized firms in Osaka Prefecture
  • ジョセイ カツヤク スイシン シサク ト キギョウ ギョウセキ : オオサカフ ニオケル チュウショウ キギョウ ノ ブンセキ

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抄録

2007年、2009年、2011年に行われた大阪府の中小企業を対象とするワーク・ライフ・バランス(WLB)と男女均等化に関する調査を用いて、WLB施策や男女均等化施策が企業における女性の活躍とどのように関係しているのか、またそれらの施策の実施が企業業績とどのような関係にあるのかを分析した。その結果、WLB施策や均等化施策と女性の活躍との間の正の相関関係が明らかになった。すなわち、経営者がWLBに理解のある企業ほど、そして多くの育児支援施策が利用されている企業ほど女性の就業継続傾向が強く、また経営者の均等化への意識が高い企業ほど、そして多くの育児支援施策や均等化施策を実施している企業ほど、女性管理職割合が高いという知見を得た。その一方で、企業のWLBや均等化の度合いと企業業績との関係は曖昧である。女性管理職割合と売上高の間には有意に負の相関がみられるが、逆に育児支援施策数やポジティブ・アクション施策数と売上高との間には有意に正の相関関係がみられた。また、企業のWLBや均等化の度合いと売上高経常利益率や総資産経常利益率との間には弱い正の相関が確認された。

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