ハルナックとレオ・ベック : キリスト教とユダヤ教の対話を求めて

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タイトル別名
  • Adolf Harnack and Leo Baeck : dialogue between Christianity and Judaism
  • ハルナック ト レオ・ベック : キリストキョウ ト ユダヤキョウ ノ タイワ オ モトメテ
  • ハルナックとレオベック : キリスト教とユダヤ教の対話を求めて

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抄録

19世紀から20世紀にかけてドイツ神学界を代表するプロテスタント神学者で教理史家であったアドルフ・ハルナックが1900年に出版した『キリスト教の本質』は広汎な議論を惹起し、その反響はユダヤ教界にまで及んだ。『キリスト教の本質』に刺激を受けたユダヤ教神学者レオ・ベックは『ユダヤ教の本質』を著し、ハルナックのみならず当時のキリスト教界に共有されていたユダヤ教に対する誤解と偏見、特にユダヤ教とはキリスト教が誕生せざるを得なかった暗黒の背景であるという見方への弁証を試みた。ハルナックとベックが直接対話することはなかったが、『キリスト教の本質』と『ユダヤ教の本質』はそれぞれ両著者のモノローグであるにも拘わらず、ある意味でキリスト教とユダヤ教のダイアローグとして読むことができると見る向きもある。この観点から両者の見解を比較検討し、この「対話」が神学に与えた影響を考察する。

収録刊行物

  • 基督教研究

    基督教研究 76 (2), 61-75, 2014-12-08

    基督教研究会

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