水系毎の警戒レベル4相当雨量を指標とした氾濫危険確率予測手法の提案

  • 伊藤 毅彦
    東京理科大学大学院 理工学研究科土木工学専攻・日本学術振興会
  • 太田 皓陽
    東京理科大学大学院 理工学研究科土木工学専攻
  • 二瓶 泰雄
    東京理科大学 理工学部土木工学科

書誌事項

タイトル別名
  • FLOOD RISK PROBABILITY PREDICTION USING A RAINFALL INDEX EQUIVALENT WARNING LEVEL 4 FOR EACH RIVER SYSTEM

抄録

<p> 洪水予測技術の高度化は重要である一方,住民目線では氾濫発生を直接的に予測できる簡便な指標があれば,事前避難により繋がると考えられる.本研究では,目標リードタイムを半日~一日とし,降雨から氾濫発生を直接的・確率的に予測する簡易法を提案した.全国109の一級水系にて氾濫危険水位に相当する流域平均雨量(Lv4雨量)を算出し,Lv4雨量とアンサンブル予測降雨データを用いて,水系内の河川水位が氾濫危険水位に到達する確率(氾濫危険確率)を評価した.本手法を2020年7月豪雨・九州地方の一級水系に適用したところ,適切なLv4雨量を選定すれば,予測結果の一致率は27.8%,見逃し率は0.76%,空振り率は5.46%となり,リードタイムも中央値で19時間となり,本手法の有効性が示された.</p>

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

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