最小費用流を用いた避難所間の誘導

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タイトル別名
  • Evacuation Guidance between Shelters Using Minimal Cost Flow

抄録

地震等の災害で交通機関が停止すると,多くの帰宅困難者が発生する.しかし,避難所の容量には限りがあるため被災者全員を収容できず,避難所をたらい回しにされる被災者が発生する場合がある.住民に対する避難所の割当は基本的に住所に基づいて割り当てることで事前に計画できるが,勤務先や観光地などで住民以外の被災者が多数発生する場合には事前に割り当てることができない.一方,スマートフォンの普及や人流計測技術の発展により,リアルタイムで人口分布や個人の移動速度を計測することが現実味を帯びてきている.そこで我々は,避難所に向かう被災者の人数または移動速度を既知として,避難所で次に向かうべき避難所を提示して被災者を誘導する手法を提案する.提案手法では,避難のための移動時間または移動距離の総和が最小となるように,最小費用流を用いて被災者と避難所との割当を求める.我々はシミュレーション実験によって,提案手法がたらい回しの回数削減と移動時間の短縮に有効であることを示した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009714521959296
  • DOI
    10.14923/transinfj.2021pdp0004
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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