重症心身障害児をケアする訪問看護師の思い

  • 大北 真弓
    三重大学大学院 医学系研究科 看護学専攻 実践看護学 看護師

書誌事項

タイトル別名
  • Thoughts had by visiting nurses who provide care for children with severe motor and intellectual disabilities.
  • ジュウショウ シンシン ショウガイジ オ ケア スル ホウモン カンゴシ ノ オモイ

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説明

重症心身障害児(以下、重症児)は言語的コミュニケーションが難しく、看護師はケアに自信を持てない。本研究は、在宅療養中の重症児をケアする訪問看護師の思いを明らかにすることを目的とし、訪問看護師8名を対象に半構造化面接を実施した。得られたデータから重症児をケアする思いを抽出し、KJ法を用いて分析・統合した。その結果、訪問看護師は、重症児のケアに自信がなくプロなのに情けないと感じ、自信のなさから他者に依存したくなる一方で、子どもに潜在する能力を信じ、母親からの情報を活かすことで、子どもの成長・発達とよりよい生活のために看護の専門性を発揮したいと願っていた。子どもと家族の生活の質を向上させるために、訪問看護師は個々の子どもの特性と家族の背景を知り、向き合い、よりよいケアの提案をしていくことが重要であった。

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