出産3か月後に発症し,発症直後よりインスリン分泌の急速な低下を認めた急性発症1型糖尿病の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Acute Onset Type 1 Diabetes Mellitus That Developed Three Months after Delivery With Depletion of Insulin Secretion from Just after the Onset

説明

<p>我々は,出産3か月後に発症し,発症直後よりインスリン分泌の急速な低下を認めた急性発症1型糖尿病の1例を経験した.32歳女性,口渇,多飲,多尿と共に消化器症状を認め,当院救急外来を受診した.随時血糖664 mg/dL,HbA1c 9.7 %,尿ケトン体(3+),静脈血ガスpH 7.018にて糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)を認めた.さらに発症時の空腹時S-CPR 0.41 ng/mLと低下,膵島細胞抗体(ICA)20 JDF unitsと陽性であり,急性発症1型糖尿病(自己免疫性)と診断した.HLA-typingはDRB1*04:05-DQB1*04:01を認めた.しかし,DKA発症からわずか10日でインスリン分泌がさらに急速に低下した.本症例は,急性発症1型糖尿病としては発症後の膵β細胞破壊の速度が著しく速いという特徴を有する症例と考えられた.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 65 (3), 90-95, 2022-03-30

    一般社団法人 日本糖尿病学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010292804728064
  • DOI
    10.11213/tonyobyo.65.90
  • ISSN
    1881588X
    0021437X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ