急速な視力障害を呈した小児副鼻腔バーキットリンパ腫の2例

  • 大湊 久貴
    旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座
  • 山木 英聖
    旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座
  • 熊井 琢美
    旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座
  • 岸部 幹
    旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座
  • 高原 幹
    旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座
  • 片田 彰博
    旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座
  • 林 達哉
    旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座
  • 原渕 保明
    旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座

書誌事項

タイトル別名
  • Two cases of Burkitt lymphoma in the paranasal sinuses in children with rapid onset of visual impairment
  • キュウソク ナ シリョク ショウガイ オ テイシタ ショウニ フクビコウ バーキット リンパシュ ノ 2レイ

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説明

<p>バーキットリンパ腫は高悪性度B細胞リンパ腫である。小児では発熱や体重減少などの全身症状を呈することは少なく,原発部位による多彩な症状が出現するが,これらの症状を契機に病院受診されることが多い。鼻副鼻腔を原発とする悪性リンパ腫は非常に稀であるが,今回,急速な視力障害を呈した小児副鼻腔バーキットリンパ腫の2例を経験したので考察を加えてここに報告する。</p><p>両症例ともに急速な視力障害の症状を認めた。画像検査にていずれも鼻副鼻腔に腫瘤性病変を認め,生検にてバーキットリンパ腫の診断となった。化学療法を施行し,両症例とも完全寛解の状態であるが,1例では視力の改善が得られなかった。バーキットリンパ腫は急速に進行し,周囲臓器へ浸潤傾向を示すため早期の診断・治療が重要である。</p>

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