味覚障害の診断および治療

  • 伊藤 加代子
    新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科
  • 船山 さおり
    新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科
  • 井上 誠
    新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科 新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Diagnosis and Treatment of Taste Disorder
  • ミカク ショウガイ ノ シンダン オヨビ チリョウ

この論文をさがす

抄録

<p>味覚障害は高齢者に多く認められ,QOLを低下させるだけでなく,塩分過剰摂取による高血圧のリスク増加や,食欲不振による低栄養を招く恐れもある.味覚障害の検査には,神経支配領域別の閾値を測定するテーストディスク法や電気味覚検査,口腔内全体の閾値を測定する全口腔法などがある.味覚障害の原因は多様で,亜鉛欠乏性,薬剤性,特発性などが多いが,複数要因が複雑に関与していることもある.治療は,原因に応じて行うが,亜鉛欠乏性味覚障害に対しては,亜鉛補充を行う.治療効果は,発症から早期であるほど高いため,味覚障害の早期発見,早期治療が重要である.</p>

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ