道徳科の「内容項目」理解についての一考察 : 教職科目「道徳教育の理論と実践」の担当を踏まえて

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タイトル別名
  • A study on understanding "content items" in the subject of morality : based on the charge of the teaching profession subject "theory and practice of moral education"
  • ドウトクカ ノ ナイヨウ コウモク リカイ ニツイテ ノ イチコウサツ : キョウショク カモク ドウトク キョウイク ノ リロン ト ジッセン ノ タントウ オ フマエテ
  • 道徳科の内容項目理解についての一考察 : 教職科目道徳教育の理論と実践の担当を踏まえて

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抄録

大学の教職課程における道徳科の指導法の講義において、学習指導要領の読解、学習指導案の作成、読み物教材の解釈、模擬授業へと展開してゆくに従い、学生達の道徳的価値についての理解は徐々に精度を高めていった。当初は、たとえば親切、思いやり、友情、信頼といった、対人関係の道徳への平明な好感にとどまっていたが、それはより複雑で構造的な理解へと転化していった。学生達の関心は、規範意識や生命の尊さといった、より根底的な事柄への理解にも及んでいった。そしてこのような転化のひとつの契機としては、死や弱さといった、否定的な要素への着眼が見られた。教職課程における実践的なトレーニングの多くは文系学部で培われたテキスト解釈の能力との相乗効果に支えられ、学生達は道徳についての個人的な見解を超越させ、内面的な資質を向上させることができたのではないか。

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