<実践報告>日本語(L1)から英語(L2)に機械翻訳されたアカデミックエッセイにおけるエラーの分類 --京都大学EGAPライティングクラスで得られた具体的な結果と一般的な示唆--

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タイトル別名
  • <Survey and Practical Report>Categorizing Errors in Machine-translated Academic Essays from Japanese (L1) to English (L2): Some Specific Findings and General Implications from Kyoto University EGAP Writing Classes
  • 日本語(L1)から英語(L2)に機械翻訳されたアカデミックエッセイにおけるエラーの分類 : 京都大学EGAPライティングクラスで得られた具体的な結果と一般的な示唆
  • ニホンゴ(L1)カラ エイゴ(L2)ニ キカイ ホンヤク サレタ アカデミックエッセイ ニ オケル エラー ノ ブンルイ : キョウト ダイガク EGAP ライティングクラス デ エラレタ グタイテキ ナ ケッカ ト イッパンテキ ナ シサ

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抄録

この実践報告は、本学のEGAP(English for General Academic Purposes)カリキュラムにおけるケーススタディの結果を伝える。本稿のデータは、1回生対象の英語ライティング-リスニングの2クラス(後期後半)において受講生が宿題で書いた日本語(L1)アカデミックエッセイを機械翻訳ツールに入力して得た英語(L2)翻訳である。学生はその後の授業において英語翻訳を批判的に読解した後で改訂することを求められた。だが改訂前の機械翻訳データについては、2名の英語母語話者英語講師と2名の日本語母語話者英語講師が評価したところ、語法面において翻訳の不備が確認された。本報告では日英翻訳における機械翻訳の典型的なエラーを分類した。さらに、機械翻訳を利用する際の暫定的なガイドラインとそこからの示唆を提示した。機械翻訳は常に適応・進化し精度を向上させているが、機械翻訳を万能薬や「魔法の杖」のように誤解・誤用してはならない。EGAPライティングの授業で機械翻訳を導入するのであれば、機械翻訳の翻訳結果を改善するために人間の介入が必須であることを学習者も教員も自覚する必要がある。

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