糖質の過剰摂取により肝硬変へ進展した関節リウマチの1例

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  • A patient with rheumatoid arthritis who developed liver cirrhosis after increased soft drinks intake
  • トウシツ ノ カジョウ セッシュ ニ ヨリ カンコウヘン エ シンテン シタ カンセツ リウマチ ノ 1レイ

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抄録

<p>今回我々は,関節リウマチの治療中に肝硬変へ進展した高齢女性の一例を経験した.メトトレキサート投与前から肥満・肝障害がみられていたが,肝硬変への進展は予想できなかった.肝硬変の原因としてメトトレキサートによる薬物性肝障害が挙げられたが,1日投与量は6 mgで期間は1年9カ月ほどで総投与量は600 mg程度であった.脱水予防目的での清涼飲料水の摂取量が増加した後に肝障害が悪化しており,肝硬変の一因として糖質摂取量増加による非アルコール性脂肪肝炎の悪化が示唆された.腹水・浮腫や食欲低下などの症状は,メトトレキサートの中止や利尿薬投与,食事療法などの保存的治療で改善がみられた.</p>

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参考文献 (16)*注記

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