血漿総蛋白およびアルブミン濃度とナトリウム―クロール濃度差の関係
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- 山藤 和夫
- さいたま市立病院外科
書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between Plasma Total Protein or Albumin Levels and Sodium-chloride Concentration Difference
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説明
<p>血漿総蛋白濃度[TP] が低下すると,酸・塩基平衡が維持されるように,血漿クロール濃度[Cl-] が増加して血漿ナトリウム濃度とクロール濃度の差[Na+]-[Cl-] が縮小する代償反応が働くとされている.この代償反応を検証した.さいたま市立病院において2 年間に施行された血液生化学検査から,[TP],[Alb],[Na+],[Cl-] のデータセット156,220 例を収集した.各[TP] 値および各[Alb] 値における[Na+]-[Cl-],[Na+],[Cl-] それぞれの平均値の95%信頼区間を求め,これら信頼区間に基づいて[TP] および[Alb] に対する[Na+]-[Cl-],[Na+],[Cl-] の各回帰線を推定した.その結果,[TP] および[Alb] の低下に伴い[Na+]-[Cl-] が縮小することが確認された.また,[Na+] と[C-] は連動しつつ,その差が縮小することが示された.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床生理学会雑誌
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日本臨床生理学会雑誌 51 (5), 179-184, 2021-12-01
日本臨床生理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390010864677470336
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- ISSN
- 24351695
- 02867052
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可