行動変容のためのヘルスコミュニケーション—COVID-19の教訓—

DOI
  • 奥原 剛
    東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻医療コミュニケーション学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Health communication for behavior change: lessons from COVID-19

抄録

<p>新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が始まってからの2年間で筆者が抱いてきた問題意識を,理論的枠組みと関連研究を添えて本稿で提起する.筆者の問題意識の中核は,「知識偏重のコミュニケーションの限界」である.専門家の「知の呪縛」を解き,対象者のリアクタンス(抵抗)を誘発する「メッセージ疲労」を回避するために,コミュニケーション方略を拡張する必要がある.「教えるだけのコミュニケーション」から脱却し,「感じさせるコミュケーション」へ転換するために,健康行動の「感情的決定因子」や人の「根源的欲求」に訴える等の方略を提案する.COVID-19で得た教訓を,今後の行動変容のコミュニケーションの研究と実践に活かすために,本稿が役立てば幸いである.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390010876017406080
  • DOI
    10.11260/kenkokyoiku.30.163
  • ISSN
    18845053
    13402560
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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