血液分析装置用動物対応ソフトウェア XN-Vシリーズの骨髄モードを用いたラット・マウス骨髄の測定性能評価
書誌事項
- タイトル別名
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- The performance evaluation of Bone marrow mode of XN-V series, Software of Automated Hematology Analyzer for Animal, using rat and mouse bone marrow samples
抄録
<p>【目的】血液分析装置用動物対応ソフトウェアXN-V(シスメックス社製)に新たに追加された骨髄モードの測定性能を評価するため、評価項目を顆粒球系細胞・赤芽球系細胞比率(%)として、抗体を用いたFCM法に対する相関性を評価した。</p><p>【方法】マウスCrl:CD(ICR) およびラットCrl:CD(SD) の雄7週齢に5-フルオロウラシル(5-FU)100 mg/kgを尾静脈内投与し、マウスは投与後0、3、5、10、14日目にラットは投与後0、3、7、10、14日目に大腿骨より採取した骨髄検体を測定サンプルとして用いた。これらに対して赤芽球系マーカとしてCD71 、骨髄球系マーカーとしてCD11bを用いてFCM法で測定し、XN-Vの骨髄モードから算出される赤芽球系・顆粒球系細胞比率との相関性を確認した。</p><p>【結果・考察】XN-Vの骨髄モードとFCM法との相関性は相関係数0.85以上と良好な結果が得られたが、以下の原因による乖離データも散見された。</p><p>マウスでは5-FUによる骨髄抑制の影響が大きい投与後3、5日の検体においてFCM法との乖離が認められた。これは検体中に測定可能な細胞数が少ないため、わずかな細胞数の差でも細胞比率の変化が大きくなったためと考えられた。ラットでは投与後7日検体で結果の乖離が認められた。これは検体状態によるドットプロット出現位置の変化が原因と考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 49.1 (0), P-227-, 2022
日本毒性学会