新型コロナウイルス感染症の流行下における救急・集中治療領域に所属する看護師のメンタルヘルスと政策支援

DOI
  • 椿 美智博
    北里大学看護学部 神奈川県看護連盟 青年部
  • 長島 享史
    神奈川県看護連盟 青年部 相模原看護専門学校
  • 辻本 陽子
    神奈川県看護連盟 青年部 東海大学医学部付属病院 高度救命救急センター
  • 安斎 亨
    神奈川県看護連盟 青年部 東海大学医学部付属病院 高度救命救急センター
  • 小泉 秀子
    神奈川県看護連盟 青年部
  • 伊東 由康
    兵庫県立大学看護学部

書誌事項

タイトル別名
  • Mental health and policy support for nurses in the emergency and intensive care unit of the COVID-19 pandemic

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抄録

<p>新型コロナウイルス感染症の流行下において, 医療体制の最前線を担う救急・集中治療領域に所属する看護師のメンタルヘルスは重要な支援課題である。本研究は救急・集中治療領域に所属する看護師が求める政策支援とメンタルヘルスを明らかにする。2021年4月に神奈川県の医療機関に所属する看護師を対象にWeb調査を実施した。調査では, 看護師が求める政策支援とメンタルヘルスを評価した。2,431名の看護師が回答し, 救急・集中治療領域の看護師は325名であった。大うつ病性障害は35.1%, 全般性不安障害は17.5%, 心的外傷後ストレス障害は28.6%が高リスク群であった。救急・集中治療領域の勤務は, 大うつ病性障害の罹患リスクが増大し (AOR 1.462, 95%CI 1.044-2.048), 心的外傷後ストレス障害の罹患リスクが低減していた (AOR 0.632, 95%CI 0.475-0.840) 。救急・集中治療領域の看護師は大うつ病性障害のリスクが高く, 業務によるリスクの変化を踏まえた支援の適正な分配と, 症状スクリーニングによる支援対象の明確化が必要である。</p>

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