DDSに立脚した粘膜ワクチンの開発

  • 細見 晃司
    医薬基盤・健康・栄養研究所 ワクチン・アジュバント研究センター/ヘルス・メディカル連携研究センター
  • 國澤 純
    医薬基盤・健康・栄養研究所 ワクチン・アジュバント研究センター/ヘルス・メディカル連携研究センター 大阪大学 医学系研究科・薬学研究科・歯学研究科・理学研究科 東京大学 医科学研究所 国際ワクチンデザインセンター 神戸大学 医学研究科 早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構

書誌事項

タイトル別名
  • Development of mucosal vaccine based on DDS

抄録

飲む・吸うといった方法により粘膜組織を介してワクチン接種を行う「粘膜ワクチン」が注目されている。粘膜ワクチンの実用化には、デリバリーシステムやアジュバントの応用が必要不可欠である。ポリマーやナノゲル、リポソーム、微生物成分などのデリバリーシステムを用いることで、ワクチン抗原の粘膜組織への送達や滞留性が向上し、ワクチン効果を高めることができる。さらには、デリバリー機能に加えて、抗原提示細胞の活性化やT細胞応答の誘導制御などの免疫応答をコントロールできるアジュバント機能を付与することで、より有効性の高いワクチンの開発も試みられている。本稿では、各種ワクチンの対象に適した機能を付与できる次世代型のデリバリーシステムの開発を紹介したい。

収録刊行物

参考文献 (46)*注記

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