メタファー思考に焦点を当てた活動における児童の意識に関する研究

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書誌事項

タイトル別名
  • A Study about Children's Awareness When Asked to Think Metaphorically
  • 小学校第5学年「割合」における事例を通して

抄録

<p>本研究の目的は,算数科においてメタファー思考に焦点を当てた活動の展開における児童の意識に着目し,その特徴を抽出することである.小学校第5学年「割合」の単元において授業実践を行い,その授業における児童の反応,並びに事後に行ったインタビュー調査を分析・考察の対象とした.本研究の知見として,以下の3点が得られた.1点目に,「割合とは~~のようなもの」と喩えようとする際の児童の当初の意識として,身近な例でもあり,かつ算数の学習経験の中にもあった例の中からベースを探ろうとする意識が強かったことである.2点目に,「算数から離れた身近な」例を考え出した児童には,「本当にこれでわかりやすいのか」という意識が働き,全体の場で表現することを躊躇うような姿もみられたことである.3点目に,複数の例の差異がより強調されることで,例の共通点の抽象に至り,新たな発想につながったものと考えられる児童がいたことである.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390013861769252480
  • DOI
    10.14935/jssep.46.0_475
  • ISSN
    24332925
    09134476
    21863628
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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