乳幼児及び児童の立体形状の選好と触る行為の傾向からの一考察
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- 藤田 雅也
- 静岡県立大学短期大学部
書誌事項
- タイトル別名
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- A Consideration from the Preference of Three-Dimensional Shape and the Tendency of the Act of Touching for Infants and Elementary School Students
抄録
<p>本論では,316名の乳幼児及び児童を対象に実施した触る行為に関する調査の分析から,触り方や触りたいと感じる形状について考察することを目的としている。調査では,6つの異なる形状の立体物に乳幼児及び児童が出会う場を設定し,行為と発話を動画記録した。動画記録から316名の行為を個別に抽出し,「触った時間」,「触った回数」,「触った順番」,「行為の出現」などについて6つの形状ごとに集計を行い,形状によって促される行為の傾向について分析した。その結果,乳幼児及び児童はすべての年齢・学年において,「球」の形状を触る傾向が高く,発話やワークシートの分析から触りたいと感じる形状も「球」であることが分かった。また,「球」はにぎる,「円錐」・「四角錐」はつまむなど,形状によって誘発される行為は異なり,形状が触り方に影響を及ぼしていることなどが明らかとなった。</p>
収録刊行物
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- 美術教育学研究
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美術教育学研究 54 (1), 289-296, 2022
大学美術教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014128339508992
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- ISSN
- 21893586
- 24332038
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可