スピヴァクにおける読解の「二重性」という戦略について : デリダのマラルメ、フロイトの古層
書誌事項
- タイトル別名
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- On the Reading Strategy of “Duality'' in Spivak Derrida's Mallarmé and Freud's ancient strata
- スピヴァク ニ オケル ドッカイ ノ ニジュウセイ ト イウ センリャク ニ ツイテ デリダ ノ マラルメ フロイト ノ コソウ
説明
論文
本稿は、ポスト・コロニアル・スタディーズの基本文献でありながら、きわめて読解が困難なスピヴァクの『サバルタンは語ることができるか』を、とりわけスピヴァクの『グラマトロジーについて』英訳への「序文」、およびデリダの『散種』所収の「二重の会」を援用し、読解の「二重性」という、デリダからスピヴァクがひきついだ戦略の実践をみながら解読していくものである。スピヴァクのテクストや事象の解読は、つねに「二重」に、そしてその「二重性」が多重化されるように描かれており、それはスピヴァクの分析にも、そして分析される対象にも該当 する。最後に、ある種の「宙づり」の「決定不可能性」におかれるこうした読解が、スピヴァクにとって重要な「読解的実践」であることを提示する。
収録刊行物
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- 共生学ジャーナル
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共生学ジャーナル 7 27-46, 2023-03
大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014249171847040
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- DOI
- 10.18910/90811
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- ISSN
- 24326755
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- HANDLE
- 11094/90811
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB