ギフテッドの子ども支援に関する研究動向と課題― かれらが抱える困難さとその支援方策に着目して―

書誌事項

タイトル別名
  • Trends and Issues in Research on Supporting Gifted Children

説明

本稿では、ギフテッドの子どもに関する日本での研究の動向を概観し、今後の研究課題を明らかにすることを目的とした。特に、ギフテッドの子どもの特性に起因する子ども及びその保護者が抱える困難とその支援方策に関する研究をレビューすることで、ギフテッドの子どもへの支援の在り方についてまとめた。その結果、ギフテッドの子どもたちは、その発達の凸凹がゆえに様々な側面での「困り感」を持つことが明らかにされた。さらに、その「困り感」に対する支援は、学習面へのアプローチが多いことが示された。また、諸外国のギフテッド教育については、先進国を対象に一定の知見がまとめられているといえる。これらのことから、先行研究における課題として、1点目に、困難に直面している子どもたちおよびその保護者のニーズ把握が乏しいこと、2点目に、子どもへの支援が学習面に偏り、社会生活における「困り感」が置き去りにされていることが明らかとなった。そして、これらの解決が今後の研究および支援活度に求められると推察された。

収録刊行物

  • 子ども学論集

    子ども学論集 (9), 25-37, 2023-03-20

    広島文化学園大学大学院教育学研究科

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