ボット判定の機会を活用した情報セキュリティ・倫理の学習手法の知識習得と知識持続効果の検証

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Examining the Effects on Knowledge Acquisition and Retention about Information Security and Ethics through Opportunistic Learning in Human-verification Tasks

抄録

情報セキュリティ・倫理に関する知識を学ぶ必要性がますます高まる中,全てのユーザが最新の知識を定期的に手に入れられているとは言い難い.そこで我々は先行研究において,一般人に対して定期的に学習機会を提供するためのシステムの設計を目指した.そして,情報倫理・セキュリティに関するマイクロラーニングをボット判定に統合するシステム,DualCheckを提案した.DualCheckはreCAPTCHA-v2等と同様にチェックボックスをクリックする挙動でボット判定を実施するが,同時にインターネットの適切な利用を促すクイズを出題する.先行研究ではDualCheckを利用することが知識の定着に役立ち,またユーザビリティが高いことが示されたが,定着した知識がどの程度持続するかは不明であった.そこで本研究では,DualCheck利用後4ヶ月程度が経過した参加者を対象に,知識の定着を測定するテストを行った.結果として,DualCheckの利用前に比べて,テストの正答率が有意に高いことが明らかとなった.更に,DualCheck利用直後の知識の多くが持続していることも判明した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390015100306651520
  • DOI
    10.14923/transinfj.2022jdp7030
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ