基盤化形成において共同注視が果たす役割

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  • ―指標性からの考察―

Abstract

<p>本発表の目的は,英語母語話者(NES)と日本人英語学習者(JEL)のレゴブロックを使ったタスク遂行対話4組を分析の対象にすることで,共通注視がタスク遂行に果たす決定的役割を例証することである.分析の焦点は敷居がある場合(IV)とない場合(V)における談話構造の違いである.分析により,タスク遂行上必要な言語機能の理解には指標性の観点からの説明が有益である点を示す.例えば,NESによる談話標識(“OK”)や評価的メタ発話(“Excellent”)はVでは頻繁に表れた.一方,IVの条件では,“OK”はJELによるNESの指示の理解を示す指標表現として使われている.指標性分析から共同注視が基盤化に与える決定的な役割を談話構造の違いから具体的に例示する.</p>

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