Y-00光通信量子暗号によるセキュア光データ通信

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Secure Optical Data Communication by Y-00 Quantum Noise Randomized Stream Cipher

抄録

超多値光変調信号が光信号受信時に不可避な量子雑音(ショット雑音)により識別が困難になることを利用して秘匿性を実現する,Y-00光通信量子暗号を用いたセキュア光データ通信技術を紹介する.はじめに原理を解説し,安全性を表す指標としてマスキング数を説明する.次に,安全性を向上すためにマスキング効果を高める手法を紹介する.複数のディジタル・アナログ変換器(DAC)の利用により多値度を高める手法は,原理的にDACの分解能制限による多値化制限を取り除く.量子雑音を基に発生する乱数を用いて暗号信号のランダム性を増大する手法は,従来手法と比較してマスキング効果が桁違いに大きくなる上,信号光パワーにマスキング数がほとんど依存せず,暗号通信システム全体の安全性を高めることができる.最後に,リアルタイムY-00暗号トランシーバやディジタルコヒーレント方式に適用したY-00暗号の暗号通信システム実験を紹介する.

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390015410760196608
  • DOI
    10.14923/transelej.2022jci0028
  • ISSN
    18810217
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ