鹿児島県の森林土壌におけるアーバスキュラー菌根菌の胞子密度
書誌事項
- タイトル別名
-
- Spore Density of Arbuscular Mycorrhizal Fungi in the Forest Soils of Kagoshima Prefecture
- カゴシマケン ノ シンリン ドジョウ ニ オケル アーバスキュラーキン コンキン ノ ホウシ ミツド
この論文をさがす
説明
<p>森林におけるアーバスキュラー菌根菌(AM菌)の胞子密度とその変動を明らかにするため,2014年6月~11月に鹿児島県内11カ所から土壌を採取してAM菌の胞子をウェットシービング法により抽出した。その結果,10カ所ではどの試料でも胞子が確認されたが,桜島の火口に近いクロマツ林ではどの試料でも確認されなかった。ここを含め,胞子密度が特に低かった林分が3カ所あった。AM菌の胞子密度の季節変動が有意だった調査地では,6月に高い値を示した後に低下し,以降は11月まで低い値で推移した。一方,クロマツ林におけるAM菌の胞子密度と直近のクロマツ及びススキとの距離の間には有意な相関はなかった。また,広葉樹林におけるAM菌の胞子密度は直近の高木がアーバスキュラー菌根性でも外生菌根性でも有意な差はなかった。</p>
収録刊行物
-
- 日本森林学会誌
-
日本森林学会誌 105 (8), 275-283, 2023-08-01
一般社団法人 日本森林学会