統計的有意差のよりよい理解に向けて〜ASA 声明から学ぶ統計リテラシー〜
-
- 佐古 兼一
- 日本薬科大学臨床薬学分野
書誌事項
- タイトル別名
-
- Learning statistical literacy from ASA Statement
抄録
<p>世の中にはデータ解析の結果報告が溢れかえっている。その道の専門家でもない限り,報告内容や統計解析の方法および解釈について批判的吟味をすることなどまずないだろう。結果が正しいものであれば,再現性が得られるはずであるが,追試によって再現性が確認できる割合が領域によっては半分にも満たないという現実がある。 その背景には統計の誤用や誤解釈が往々にしてある。「t 検定により P 値< 0.05 のため統計的に有意」という見慣れたフレーズには実は大きな落とし穴が潜んでいる。数年前には帯付に「Don’t Say“Statistically Significant”」というフレーズがある書籍が日本で刊行されたが,日本の統計リテラシーは大丈夫だろうか。</p>
収録刊行物
-
- 物理教育
-
物理教育 71 (3), 177-182, 2023-09-05
日本物理教育学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390016029292275328
-
- ISSN
- 24321028
- 03856992
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可