和歌山カレーヒ素事件鑑定資料の軽元素組成の解析

DOI
  • 河合 潤
    京都大学大学院工学研究科材料工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Light Element Analysis of Wakayama Arsenic Case

抄録

<p>1998年(平成10年)7月25日和歌山市の夏祭りのカレーに紙コップで亜ヒ酸が混ぜられた事件の裁判において,中井鑑定に用いられた蛍光X線スペクトル生データを解析し直した.中井鑑定は重元素(Mo, Sn, Sb, Bi)のパターンで鑑定資料1~7が同一起源であることを証明したが,鑑定で無視された軽元素(Fe, Zn, Mo, Ba, As)のパターンを比較したところ,死刑囚宅から発見されたヒ素(鑑定資料6)は紙コップに付着したヒ素(鑑定資料7)とは異なることが判明した.</p>

収録刊行物

  • X線分析の進歩

    X線分析の進歩 44 (0), 165-184, 2013-03-31

    公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016416941911040
  • DOI
    10.57415/xshinpo.44.0_165
  • ISSN
    27583651
    09117806
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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