健康食品に関する市町村保健師の認識と特定保健指導時の健康食品情報の利活用の実態について

書誌事項

タイトル別名
  • Perception of Public Health Nurses on Health Foods and Utilization of Health Food Informationduring Specific Health Guidance
  • ケンコウ ショクヒン ニ カンスル シチョウソン ホケンシ ノ ニンシキ ト トクテイ ホケン シドウジ ノ ケンコウ ショクヒン ジョウホウ ノ リカツヨウ ノ ジッタイ ニ ツイテ

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抄録

<p>本研究の目的は,保健師の健康食品に関する認識および特定保健指導における健康食品関連情報の利活用実態を明らかにし,健康食品の適正使用対策に向けた現状と課題を明らかにすることである.2022年9月に鹿児島県内市町村に勤務する保健師を対象に,健康食品の利用状況,地域住民からの相談状況,健康食品情報を利活用状況について無記名式質問紙を用いた調査を実施した.170名(回収率41.5%)の保健師から回答が得られた.保健師の健康食品の利用経験者は39.4%(67/170名)であった.地域住民からの相談経験がある者は43.5%(74/170名)であり,主な相談内容は,有効性について78.4%(58/74名),医薬品との相互作用35.1%(26/74名)であった.特定保健指導時における健康食品の利用の確認は,「必ず確認する」が10.2%(17/166名)であった.健康食品による健康被害確認時の対応として,都道府県・厚生労働省への報告義務を認識している者は36.3%(61/168名)であった.本研究により保健師の健康食品に関する認知度や理解度にばらつきがあることが明らかとなり,安全性や有効性に関する知識の習得や健康食品の健康影響に対する認識を高めていく必要性が示唆された.</p>

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 64 (5), 167-173, 2023-10-25

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (20)*注記

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