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- 高橋 重成
- 京都大学 工学研究科 合成・生物化学専攻
書誌事項
- タイトル別名
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- TRPA1 channel mediates oxidative stress defense in cancer
抄録
<p>通常の居場所(niche)を逸脱して生存・増殖するがん細胞は,代謝異常や細胞外マトリックスからの解離など,様々な障害を受けている.これらの障害は細胞恒常性を揺るがす摂動因子であり,結果としてがん細胞は好気性生物が被る酸素毒性(即ち,酸化ストレス)の影響を色濃く受ける.つまり,強固な酸化ストレス防御能を有することが,がん細胞の生存にとって必須である.しかし,どのような機構でがん細胞が酸化ストレス防御を示すのかは,詳細が明らかにされていない.今回,主に感覚神経にて酸化ストレスセンサーとして機能するTRPA1チャネルが実は多くのがん細胞において発現しており,がん酸化ストレス防御機構を担うことを発見した.TRPA1はがん細胞において活性酸素種(reactive oxygen species:ROS)を感知し,細胞内にCa2+を流入させることで抗アポトーシス経路を活性化する.本発見は,従来知られていたROSを減らす,即ち抗酸化を介する古典的(canonical)経路に加えて,TRPA1を介した酸化ストレス「耐性」という非古典的(non-canonical)経路の存在を示すものである.</p>
収録刊行物
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- 日本薬理学雑誌
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日本薬理学雑誌 158 (6), 475-477, 2023-11-01
公益社団法人 日本薬理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390016504861492736
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- ISSN
- 13478397
- 00155691
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可