台風19号時の高波浪による湯河原海岸の急激な侵食とその後の砂浜回復

  • 宇多 高明
    (一財)土木研究センターなぎさ総合研究所 日本大学理工学部海洋建築工学科
  • 高橋 幸一
    神奈川県県西土木事務所小田原土木センター
  • 東田 健志
    神奈川県県西土木事務所小田原土木センター
  • 大木 康弘
    (一財)土木研究センター河川・海岸研究部
  • 三波 俊郎
    海岸研究室(有)

書誌事項

タイトル別名
  • RAPID EROSION ON YUGAWARA COAST DUE TO HIGH WAVES ASSOCIATED WITH T1919 AND RECOVERY OF SANDY BEACH

抄録

<p> 神奈川県西部に位置する湯河原海岸(吉浜地区)は海水浴場として利用されてきたが,この付近では近年急激な汀線後退が起きた.この原因を調べるために,現地調査とともに空中写真および衛星データによる汀線変化解析を行った.急激な汀線後退は,2019年10月12日に襲来した台風19号時の高波浪により起きたと考えられたことから,2020年12月実施のAirborne Lidar Bathymetry測量の結果と,2005年3月の深浅測量データとを比較し,高波浪襲来時の急激な侵食機構について調べた.この結果,地形変化は台風19号時の高波浪に伴う急激な沖向き漂砂に起因することが明らかになった.台風後の2020年2月~12月には静穏な波浪条件が続いたが,この時期には顕著に後退していた汀線が前進し,前浜が回復したことも分かった.</p>

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

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