外国船の航海日誌に記録された気象測器データによる江戸時代末期に日本に接近した台風の解析

書誌事項

タイトル別名
  • Typhoon Analysis in the Vicinity of Japan Using the Instrumental Meteorological Data Recorded in the Ship Logs of Foreign Vessels during the Late Edo Period

抄録

<p>日本で気象台が開設される以前の江戸時代末期に,外国船が日本近海に気象測器を搭載して往来していたことに着目し,気象観測記録が掲載された航海日誌を収集し,気象データを復元した.18世紀末には探検航海する外国船が日本近海に現れ,19世紀に入ると米国海軍の軍艦等が日本に開国を求めるために日本近海を航行するようになった.これらの航海日誌に記録された日本近海の気象データの概要を示し,江戸時代末期に外国船が日本近海で遭遇した台風事例について,経路等の解析を行った.1853年7月21~25日にペリー艦隊6隻が観測した東シナ海を通過した台風の解析事例,1856年9月23~24日に蘭国海軍メデューサ号が観測した安政江戸台風の解析事例,1863年8月15~16日の薩英戦争中に英国海軍11隻が観測した東シナ海における台風の解析事例について報告する.</p>

収録刊行物

  • E-journal GEO

    E-journal GEO 18 (2), 412-422, 2023-11-21

    公益社団法人 日本地理学会

参考文献 (10)*注記

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