個人運動スキルから対人運動スキルへ

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書誌事項

タイトル別名
  • From Individual Motor Skill to Interpersonal Motor Skill
  • Regularity behind Complexity
  • 複雑さに潜む規則性を求めて

抄録

<p>運動スキルの制御や学習に関する研究は,脳というシステムによる情報処理過程として理解することによって,環境への窓が開いている開放スキルと,窓を閉じている閉鎖スキルに分類されてきた.しかし開放スキルにおける環境は,運動主体から見た操作対象としての環境であるため,個人運動スキルのみを射程にしていたと言える.他方,二者以上を一つのシステムとして捉えると,運動主体(要素)間の関係を記述でき,他者との関係をどうするか,すなわち「駆け引き」や「協調」を対人運動スキルとして定義できる可能性がある.本キーノートでは,これまでに演者らが行ってきた研究の概要を説明しながら,個人運動スキルから対人運動スキルへと研究を拡張してきた経緯や背景を紹介する予定である.紹介する研究の多くは,力学系理論に基づくものであるが,運動スキルの研究に力学系理論を援用する面白さや可能性について述べたい.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390016880930026624
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.73.0_56
  • ISSN
    24367257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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